【10月度】広島店 市況レポート
広島県の経済情勢について(財務省 中国財務局 令和6年8月6日公表)
「令和6年7月までの個人消費について」
(1)百貨店販売は、天候に左右され、衣料品の売行きが低調であった。
(2)スーパー販売は、低価格なPB 商品へのシフトなど節約志向がみられるものの、価格上昇や野菜の相場高が売上増加に寄与している。
(3)家電大型専門店販売は、冷蔵庫などは、節約志向によってセール品や過年度モデルを中心に売れており、前年よりも販売単価が下がっている。
(4)ドラッグストア販売は、梅雨入りが例年より遅かったこともあり、日焼け止めなどのUV ケア製品や制汗剤などの冷却グッズが好調で、コロナ5 類移行後、引き続き化粧品も好調であった。
(5)乗用車販売(新車登録・届出台数)は、完成車メーカーからの供給が増加し、自動車認証不正取得問題などの影響から回復してきているものの、登録台数は前年を下回っている。
「令和6年7月までの生産活動について」
・輸送機械は、主に北米向けの受注が好調となっており、生産量が増加している。
・一般機械は、海外EV 向けの需要が堅調なほか、生成AI の需要拡大などから、生産量が増加している。
・電気機械は、半導体の在庫調整の進展により、高い生産水準を継続する見通しである。
・鉄鋼は、アジア圏での市況低迷を背景に海外向けが低調となっているほか、国内の自動車向けも低調に推移している。
・プラスチック製品は、中国製のスマートフォン市況は底打ちし、生産量が増加している。
「令和6年7月までの雇用情勢について」
・自動車業界は、新卒採用の特に理系の学生が厳しい状況。一部の工場では、人員不足から外国人技能実習生を多く受け入れている。
・小売業界は、複数のスキマバイトアプリを活用しており、有能な人材であれば、パート勤務として採用している。
・人材紹介業界は、「アルムナイ採用」や「ジョブリターン制度」など、退職者を再雇用する動きがみられる。
「まとめ」
先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されている。ただし、欧米における高い金利水準の継続や中国における不動産市場の停滞の継続に伴う影響など、海外景気の下振れが景気を下押しするリスクとなっています。また、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。
今後の先行きはまだまだ不透明です。ご自身の資産を守るために、現状の資産価値を把握しておくことは大切な行為です。不動産に関するご質問がございましたら、是非あなぶき不動産流通にご相談下さい。大切なご所有不動産の有効利用をご提案させていただきます。