【4月度】広島店 市況レポート
広島県の経済情勢について(財務省
中国財務局 令和7年4月22日公表)
「令和7年4月までの個人消費について」
(1)百貨店販売は、食料品催事やバレンタインフェアの開催時には来店客数が伸びたものの、気温が低かったことで春物衣料などが不調だった。
(2)コンビニエンスストア販売は、価格上昇などによって飲料や菓子などの売上げが増加している。また、節約志
向の高まりから、弁当に比べて値ごろ感のあるおにぎりの売上げも伸びている。
(3)ドラッグストア販売は、気温低下によってカイロやリップクリームなどの売行きが良かったほか、インフルエンザの流行によって総合感冒薬も好調だった。
(4)ホームセンター販売は、節約志向により買替え期間が長期化しているインテリア用品や、DIY関連商品が不調だった。
(5)乗用車販売(新車登録・届出台数)は、自動車認証不正取得問題の影響から回復しつつあり、問題発生前の水準に戻りつつある。




「令和6年7月までの生産活動について」
・輸送機械は、既存車種に新たなグレードを追加したことで需要が伸び、生産量が増加している。
・一般機械は、主力製品について、海外からの受注が堅調に推移している。
・電気機械は、AI関連が牽引する形で市況が回復局面を迎えている。中長期的にはさらに拡大していくことも期待できる。
・鉄鋼は、人手不足や物価高騰の影響などにより引き続き建設需要が低迷していることから、建材向けの受注・生産量が伸び悩んでいる。
・プラスチック製品は、スマートフォン向け製品について、買い替えサイクルの長期化や中古市場が伸長していることなどから生産量が伸び悩んでいる。

「令和6年7月までの雇用情勢について」
・小売業界は、人材確保策として、初任給の引き上げ、休暇制度の充実、勤務エリア選択制の導入に取り組んでいるものの、採用活動は苦戦している。
・人材紹介業界は、最近は、スポットワークを利用する企業が確実に増えており、民間求人サイトの求人数減少の一因として挙げられる。


「まとめ」
先行きについては、雇用・所得環境の改善や、各種政策効果が緩やかな回復を支えることが期待されるが、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクが高まっている。加えて、物価上昇の継続が消費者マインドの下振れ等を通じて個人消費に及ぼす影響なども、景気を下押しするリスクとなっている。また、金融資本市場の変動等の影響に一層注意する必要があります。
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