【4月度】鹿児島店 市況レポート
穴吹不動産流通(株)鹿児島店
「市況レポート(2025年4月)」
【県内 大型倒産が増加/2024年度、企業体力に限界】
*南日本新聞記事より引用
民間信用調査会社3社は、2024年度の鹿児島県内の企業倒産状況(負債額1千万円以上)をまとめました。前年度はなかった負債総額10億円以上の大型倒産が5~6件と大幅に増えました。新型コロナウイルス禍での政府の資金繰り支援「ゼロゼロ融資」などで持ちこたえていた企業が限界を迎えつつあると見ているそうです。
各社の集計は、東京商工リサーチが73件(前年度比3件減)、228億6900万円(約3・1倍)。東京経済が73件(3件減)、228億5100万円(約3・1倍)。帝国データバンクが69件(4件減)、214億9300万円(約3・4倍)。
最も額が大きかったのは、24年11月に会社更生法の適用を申請した鹿児島市の信販会社エヌシーガイドショップで、54億~54億7000万円。前年度26~35件あったコロナ関連の倒産は16~31件と減少しました。業種別では小売業や建設業、サービス業が目立ちました。
東京商工リサーチ鹿児島支店は「物価や人件費の高騰に加え、今後は金利の上昇や米国の関税政策の影響も懸念される。倒産企業は増えるだろう」と説明したそうです。
3社は3月の倒産状況も発表しました。件数と負債総額は次の通り(かっこ内は前年同月比)。
東京商工リサーチ 9件(8件増)20億2500万円(約57・8倍)▽東京経済 9件(8件増)20億2500万円(約57・8倍)▽帝国データバンク 9件(7件増)35億3100万円(約78・5倍)
2025年4月日本銀行鹿児島支店
鹿児島県金融経済概況より
【概要】 鹿児島県の景気は、緩やかに回復している。 すなわち、最終需要面をみると、個人消費は、緩やかに回復している。観光は、緩やかに回復している。住宅投資は、弱めの動きとなっている。公共投資は、大幅に増加している。 生産は、弱めの動きとなっている。 企業部門の動向を短観(3月<鹿児島・宮崎両県集計分>)でみると、設備投資は、高水準で推移している。雇用・所得環境は、緩やかに改善している。【各論】
1.個人消費 百貨店・スーパー販売額と家電販売額は前年を上回って推移している。乗用車新車登録台数(含む軽自動車)は、前年を上回った。
2.観光 主要ホテル・旅館宿泊客数は、前年を上回って推移している。主要観光施設入場者数は、前年を下回った。
3.公共投資 公共工事請負金額は、前年を下回った。
4.住宅投資 新設住宅着工戸数は、貸家を中心に前年を上回った。
5.生産 鉱工業生産指数(季節調整済)は、食料品、汎用・生産用機械を中心に前月を上回った。
6.雇用・所得環境 有効求人倍率(季節調整済)は、低下した。現金給与総額は、前年を下回った。 常用労働者数は、前年を上回って推移している。
7.物価 消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は、前年を上回って推移している。
8.金融面 預金は、前年を上回った。 貸出金は、前年を上回って推移している。貸出約定平均金利は、前月を上回った。 企業倒産件数は、前年並みとなった。
以上
【まとめ】
鹿児島県内におきまして、景気は緩やかに回復しております。南日本新聞記事からは、今後の金利の動向や米国の関税政策の影響が会社の経営に懸念されるようです。昨今、日本の利上げや米国の利下げなど、金利に関するニュースが頻繁に取り上げられています。日本銀行は2025年1月の金融政策決定会合で、短期金利を従来の0.25%程度から0.5%程度に引き上げることを決定しています。そんな中、住宅ローンの支払いに関して気になっている方もいらっしゃると思います。住宅ローン金利が上がるとローン支払額が多くなるため「早いうちに住宅を購入した方が安心」と思う方もおられるようです。
あなぶき不動産流通 鹿児島店では、お客様のライフプランに合わせた資金計画の提案をさせていただきます。お住み替えをご検討されている方や、住宅ローンの返済にお困りの方からのお問い合わせもお待ちしております。また、無料の不動産査定・買取査定も積極的に行っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。